青汁をもっと知りたい

青汁を飲むデメリットは?

青汁は体に良い食物繊維やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取できるメリットがありますが、飲み方や飲む人によってはデメリットもあります。

多くの青汁製品では、1日に1袋から3袋などと1日の摂取目安量が書いてあります。
この目安の根拠となっているのが日本人の1日に必要な食物繊維量(女性が17g以上、男性が19g以上)です。
しかし10代から40代では平均して13gしか食物繊維を摂取しておらず、1日あたり5g程度不足しているのが現状です。
そこで青汁を1日3袋飲むと、1日の摂取目標を簡単にクリアすることができます。

青汁に含まれている不溶性食物線維は、水分を吸収して便の量を増やすことで腸の運動を活発にする作用があります。
しかし不足している食物繊維を簡単に補給できる青汁を飲みすぎると便秘になるおそれがあります。
それは主に葉物野菜や根菜類に多く含まれている不溶性食物繊維を摂りすぎることで起こります。
摂り過ぎると、まれに便が膨らみすぎて腸が詰まりやすくなり、便秘が悪化することもあるのです。

もう一つのデメリットとしては、青汁には「シュウ酸」が含まれていることがあげられます。
シュウ酸は尿路結石の原因物質とされていて、ホウレン草などの葉物野菜に多く含まれています。
青汁の原料の中では特に大麦若葉にシュウ酸が含まれています。

特に気をつけたいのが腎臓結石や尿路結石、痛風などになったことがある人や、家族の中になった人がいる場合です。
しかしシュウ酸によって結石ができるメカニズムなどは現在でも解明されていないことが多いので、シュウ酸のとり過ぎが直接結石を作り出す原因とはされていません。
また尿路結石は多くの場合水分不足が原因で症状が出るとされているので、液体の青汁は逆にリスクを下げるともいわれております。
気になる人は青汁を牛乳に混ぜて飲むこと良いでしょう。
シュウ酸がカルシウムと腸内で結合してシュウ酸塩になり、体内に吸収されずにそのまま排出されるようになります。

また薬との飲み合わせに関してはビタミンKと血栓症や塞栓症の治療に使われるワーファリンとの相互作用による問題があります。
ワーファリンはビタミンKが含まれている食品を摂取することで薬の作用が強まってしまうことがあります。
ビタミンKを含む青汁の場合も、ワーファリンを服用している場合には飲まないように指導されるのが一般的です。

青汁を飲むことによる野菜不足解消は、命にかかわる血管の病気や生活習慣病を予防するという点で非常に大きなメリットがあります。
そのため、青汁摂取のメリット・デメリットと良く比較して判断することが大切です。